HONDA

Heritage - 技術史

1990年 アルミサブフレームの量産開始

阿部昌巳さん

阿部昌巳さん

アルミサブフレーム

1989年よりHGT/EG/HFの三社共同開発としてアルミサブフレームが企画化されました。
開発当初は、EGさん製作によるスタディー型にてLPDCでの大形鋳物の可能性、3本ストークの成立性を確認からスタートし、HFオリジナルの大型LPDC鋳造機を社内製作しTRYを重ねていきました。

超大形鋳物であるが故に、僅かな金型温度の変化により湯口(ストーク)が固まってしまったことや、離型時の歪を制御するための専用設備開発など、苦労したことが思い出されます。

また、切削工程においても専用大型マシニングセンターを製作し加工時間の極限チャレンジを進めてきました。鋳造、切削とも当時としては、画期的なラインだったと思います。

結局90年のレジェンドに搭載されたのですが、大型LPDCアルミサブフレームということでは、ほんの数ヶ月前にトヨタから発売されたセルシオに同様のアルミLPDCサブフレームが搭載されており世界初とは言えず、HGT、EGを含め開発メンバーは悔しい思いもしました。

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