HONDA

Heritage - 技術史

2003年 ナックル

北岡 幸也さん

北岡 幸也さん

【背景】 90MにてHF第3の柱としてALサブフレームを量産化しましたが、10年後にはHPDC化の波に押され、HFのサブフレーム事業は終息していきます。そこで次の柱となるべく部品のターゲットとして当時、鋳鉄からALへ材料置換を考えていたリアナックルに焦点を当てました。

【開発】 強度部品であるリアナックルは通常のGDC製法ではSPEC満足出来ないことから、HF独自の“ADC-Ⅱ製法”を開発した。当時の2K棟にテスト鋳造機を構えてTRYを重ね約2年間かけて開発を完了させました。
毎日材料を溶かして鋳造・熱処理を行い、切り出して引張り試験を行うという日々が続き、目標達成には苦労しましたが量産適用が決まった時には、喜びもひとしおでした。

【量産開始】 最初は川越のC/H工場で少量生産ラインを引き、07M CR-Vを獲得したところで事業化プロジェクトを発足し全社一丸となって喜多方工場に自動ラインを構築しました。

【拡大】 それと同時にHGTへ設計ゲストを派遣して製品設計のノウハウを伝授して頂き、その後はHFメーカー図として出図することによりHGTの信用を確固たるものにした。2013年現在ではHF/CAPT/HFFで年間150万台のナックルを生産するまでに事業拡大しました。

ナックル生産拠点と車種

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