HONDA

Heritage - 技術史・社史

1994年 CAPT(U.S.A)の立ち上げ

CAPT(U.S.A)sの立ち上げ

南 静男さん

CAPT(US)の立ち上げ

式典の様子



CAPTは1996年1月に、ピストンの量産を開始しました。ピストンはAEPからの設備移管だったので、立ち上がり時のトラブルは多々ありましたが、想定内での立ち上がり対応が出来ました。しかし、その年の8月から量産開始となったシリンダーヘッドは、なかなか数が上がらずピンチの連続でした。

最初はL4 P0Aの量産開始だったのですが、Bi量が規格内上限時はEGR部に鋳巣が発生し、約半数が圧漏れ不良になってしまうという品質トラブルに加え、計画通りに稼働しない新規設備や、動いた設備も初期トラブルなどにより、AEPへの出荷が間に合わなくなり、急遽、HFへ支援依頼を行いました。しかし、そうしている間に、ついに在庫が底をつき、かなりのエアー便を発生させて、どうにかAEPへの供給を繋げたという記憶を今でもよく覚えています。HFからも多数の支援者に来ていただき、どうにか乗りきることが出来ました。その後立上ったV6 P8Aは、縦が長い形状で指向性凝固が取りやすく、L4のような苦労はなく、作業者の教育、支援に日本から出張対応していただき、比較的順調に立上りました。

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